トゥールビヨン
ウォッチ
時計の精度を左右するテンワを時計にあったサイズで設計、自作する試みにチャレンジし、それを実現させた。キャリッジを錨、文字盤を甲板に見立て、船をイメージしたというデザインも見応えがある。
ウォッチメーカーマスターコース
本校は一般社団法人 日本時計輸入協会からのウォッチメーカー育成依頼により開設された業界認定校です。入学する方は全員未経験からのスタート。本場スイス式の技術トレーニングを採用し、質の高い授業を行なっています。
学ぶのはこの3つのカリキュラム。いずれもウォッチメーカーを目指すうえで必要不可欠な知識と技術です。
分解、組立、注油など、オーバーホールの技術を学びます。授業で扱うムーブメントは手巻き・自動巻き、クォーツ、クロノグラフまでと幅広く、修学が進むにつれ、その難易度を上げていきます。
時計修理にはさまざまな専用工具が必要になり、サイズや素材など、同じ工具であっても使う場所によって使い分けなければなりません。針抜きなどの時計工具の製作から、ケースなどの外装研磨まで学びます。
文字盤や針の種類、ケースの形状、素材などの基礎知識から、ガラスや風防はどうやってはめ込まれているのか?といった各種多様な構造の研究、時計についてや、ブランドについても学びます。
月曜から土曜日のうち週5日間
※通学曜日はオリエンテーション時にお知らせします。
※オンラインで実施する授業もあります
(例) | DAY 1 | DAY 2 | DAY 3 | DAY 4 | DAY 5 |
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09:50〜 11:20 |
時計 技術 |
時計 技術 |
金属 加工 |
外装 知識 |
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11:30〜 13:00 |
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14:00〜 15:30 |
外装 知識 |
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15:40〜 17:10 |
時計技術 | 機械式時計 分解・組立・洗浄・注油作業
機械式時計 調整実習(歯車振れ取り) 機械式時計 調整実習(アガキ調整) クォーツ式時計 分解・組立・洗浄・注油作業 時計旋盤実習(針押し) |
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金属加工 | 金属加工基礎演習(ヤスリがけ、糸ノコ、ロウ付け) 時計工具製作(針抜き、ドライバー、テンプ平置き台) |
外装知識 | ブランド研究 外装構造 CAD |
錘(おもり)が回転することで、ゼンマイを巻き上げる自動巻き機械式時計。外径36.6mmの大きめのムーブメントの手巻き時計で基礎を学んだ後に、25.6mmの自動巻きムーブメントを使用。サイズが小さい分、部品も小さくなり作業にも緻密さが求められます。
修理技術の入門としてクォーツ式時計のオーバーホールを行います。機械式時計に比べれば部品点数は少ないのですが、電子部品を含む繊細な部品を扱うことは、その後の高度な技術を修得するうえで欠かせない基礎となります。
時計技術に必要な基礎工具を製作し、金属の加工技法を学びます。自身で作った工具は手になじみ、一生使うことができます。
※カリキュラムは毎年見直されます。
時計技術 | 機械式時計
分解・組立・洗浄・注油作業 機械式時計 調整実習(脱進機調整、調速機調整) 機械修復実習(天真交換) 時計旋盤実習(ETA6497-1巻真製作) 時計理論(機械式・クォーツ式時計概論) |
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金属加工 | 時計工具製作(ヒゲ玉抜き、キリ) 外装研磨(ケース、裏ブタ、バンド) |
時計旋盤は素材となる金属を回転させて刃物で切断し、時計の部品や工具等を製作する特殊な機械です。工具製作からスタートし、旋盤の基本的な操作方法を修得。最終的にはりゅうずとムーブメントをつなぐ時計部品(巻真)を公差±3/100mmの精度で製作します。
直径17.2mmとコンパクトサイズな女性用腕時計や、1年次教材よりもさらに小さい自動巻きムーブメント、そしてセイコーなどの国産メーカーのムーブメントを使用し時計技術を学びます。より小さく薄い時計を扱うにつれ、修得する技術の難易度も上がっていきます。
天真は長さが約3.5mm、一番細い部分が約0.1mmの極小部品で、テンプという時計の心臓部の軸になります。その天真を交換する一連の作業では、天真と天輪を圧着させる「カシメ」や、圧着後の歪みを修正する「天輪の振れ取り」など、細かく重要な作業を行っていきます。
※カリキュラムは毎年見直されます。
時計技術 | クロノグラフ実習(機械式、クォーツ式) 時計旋盤実習(時計部品製作) 時計修復実習(ヒゲ合わせ) 部品装飾実習(コート・ド・ジュネーブ、ぺルラージュ、ブラック・ポリッシュ、面取り、青焼き) 機械式、クォーツ式時計リペア実習 精密調整(ヒゲ合わせ) 時計工具製作(クロノグラフ用工具) |
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マスターコースで集中して学ぶ「クロノグラフ」は、通常の時計機能の他にストップウォッチ機構がついた複雑時計のこと。構造が複雑になるため、自動巻き機械式時計の倍以上の部品点数となり、この時計をオーバーホールするには、緻密な調整と技術が必要になります。
アンティーク時計の修理を体験。新品の教材とは違う、実際に長年使いこまれた時計のリペアを行うことで実践的なテクニックを養います。この課題の経験をいかして学園祭でリペア時計の販売を行う学生もいます。
美しい装飾や仕上げも機械式時計の特長のひとつ。部品を鏡面になるように磨いたり、ペルラージュ(円形模様)やコートドジュネーブ(小波模様)をほどこすなど、さまざまな装飾技法を修得し、美しく仕上げたオリジナルスクールウォッチを完成させます。
※カリキュラムは毎年見直されます。
卒業後、時計製作に特化した1年間のプログラムを設置しています。
自らの理想とする作品を追求し続ける独立時計師たち。その偉人たちの技を学び、さらなる高みを目指し、時計製作を学ぶ1年間のプログラムです。独立時計師として活躍する講師の指導のもと、毎年3月には1年かけて製作した時計を発表する修了展を行います。
※募集人数に満たない場合は開講いたしません。
特別講師 菊野昌宏
時計の精度を左右するテンワを時計にあったサイズで設計、自作する試みにチャレンジし、それを実現させた。キャリッジを錨、文字盤を甲板に見立て、船をイメージしたというデザインも見応えがある。
ETA社製の7750と2824-2という異なるベースムーブメントの原型が無くなるほど、すべてのパーツを設計・自作。仕上げにもこだわった。ワンプッシュで秒針が12時に戻るフライバック機構付き。
多くの製品で平面表示されるムーンフェイズを、天体の自転のように縦に回転する球体によって立体的に表現。2020年世界の若手時計師を支援する「ヤング・タレントコンペティション」にて日本人初受賞という快挙を達成した。
いつかは購入したいと思っていた憧れの複雑機構を自分で作れると知り挑戦。オフセットされたダイヤルと対になるようにデザインされたトゥールビヨンは、趣向を凝らしたブリッジなどの形状もみどころ。
仲間や先生と過ごす学生生活は、自分を成長させる大切な時間。
そんな充実した学生生活を送る、先輩たちの声をお届けします。
専門学校で学んだからには、専門技術を活かせる仕事に就くことが大切。
多くの卒業生がその夢をかなえ、スペシャリストとして働いています。
97.4%
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PP Japan株式会社(パテック フィリップ ジャパン株式会社)/日本ロレックス株式会社/ブライトリング・ジャパン株式会社/オーデマ ピゲ ジャパン株式会社/リシュモンジャパン株式会社/LVMHウォッチ・ジュエリー・ ジャパン株式会社/セイコータイムラボ株式会社/シチズンカスタマーサービス株式会社/共栄産業株式会社/株式会社ケアーズ/株式会社東急タイム/株式会社エキップメント/株式会社エンハンス / 株式会社ウオッチラボ/株式会社石国/株式会社ウエニ貿易サービスセンター/株式会社エキップメント/株式会社銀蔵/株式会社グランデアイ大塚時計店/株式会社グローバルワークス/株式会社日新堂/株式会社羅針/ワールド通商株式会社
時計に命を吹き込む技術者、第一線で働くプロフェッショナルとして、さまざまな工房で活躍する卒業生たちに話を聞きました。
01/16
THU
17:30〜19:00
クォーツ時計の電池交換実習後、学校説明もご案内いたします!
01/21
TUE
19:00〜20:30
機械式時計のパーツを1つひとつ確認しながら組立実習を行います。
01/25
SAT
13:00〜14:30
クォーツ時計の電池交換実習と授業見学をコンパクトにまとめたミニ体験です!
02/16
SUN
13:00〜15:30
機械式時計のパーツを1つひとつ確認しながら分解・組立実習を行います。