在校生紹介
ジュエリーコース
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ちゃんと学びたいから、ヒコに決めました。
入学前にいろんなジュエリーの専門学校を見ましたが、ヒコはレベルの高さが段違いでした。展示してある在校生の作品のクオリティがすごく高いし、設備も充実。ここで学べば絶対に将来につながる技術が身につくと思い、入学を決めました。授業は制作もデザインも全部楽しいです。思い描いた通りの形に仕上げて、クラスメイトに「可愛い!」と褒めてもらうときの達成感。日々、新しいことができるようになっていくのもうれしくて。将来の夢は母と一緒にお店をやること。母は多肉植物を育てて販売しているので、いつか植物&ジュエリーのお店を出せたら幸せです。
森髙 亜香さん
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自由にのびのび、作品作りに没頭できる場所。
シルバーなどの素材を加工したり、新しい構造を考えたりするところにおもしろさを感じます。だから、1年生のときのワイヤーピアスの課題や、今作っている「ダンシングストーン」という石座が動くジュエリーの課題などはワクワクしますね。自由にやりたいことができるのが楽しい。先生も「もっと大胆にやれ!」と背中を押してくれます。北京から日本の美大に入るために来日。美大を卒業して一度就職しましたが、今やっと自分のやりたいものに出会えた感じです。ゆくゆくはバーや飲食店を開いて、自分や友人の作品を置いて、お酒や食事と共に楽しんでもらうのが夢です!
劉 懐遠さん
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大好きなブランドに就職内定!
美大でグラフィックデザインを学んだのですが、ヒコで実感したのは「立体」の難しさ。平面図ならごまかせるところも、立体ではそうはいかないので。ただその分、作品が完成したときの達成感は大きいですね。最後の最後、石留めの作業をするときがいちばん楽しい。完成に近づく瞬間の興奮があります。 就職先はスタージュエリーの商品を制作する会社。母にお揃いのネックレスをプレゼントされて以来大好きなブランドです。実は美大時にも採用試験を受けましたが不採用。だからヒコで学んで再チャレンジできて本当にうれしい! 素敵なファッションジュエリーを生み出したいです。
荒川 弥咲さん
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スキルアップへの道は、技能五輪が始まりだった。
自分が大事にしているのは作品の完成度を高めるために、「基礎をどれだけ突き詰められるか」ということ。転機となったのは、今年初めて出場した技能五輪。参加した練習会で、先輩や上手な同級生との技術の差を見せつけられて愕然としました。自分は1年間何をやってきたんだろう、と。 将来は制作職に就きたいと思っていたので、ここで先輩に追いつけないようではダメだ、がんばって技術を身につけよう!と奮起しました。おかげで技術も上がったし、作品に向き合う意識も変わったと思います。ぜひ来年もチャレンジして、後輩たちと切磋琢磨したいです。
日向 健太さん
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代々伝わる技法、伝統工芸に魅せられて。
私が心惹かれるのは伝統工芸。ずっと昔から代々伝わってきた技法を受け継いで、形にできることに喜びを感じます。特に大好きな打ち出しの技法は、なんと人間国宝の先生から教えていただきました。工具の使い方も含めて難しいのですが、「どうやったらこの色が出せるかな」など調べたり考えたりしながら取り組むのは楽しいです。ジュエリーって、生きるうえで必要なものではないけれど、人に深く寄り添ってくれる大切なもの。だから思いをこめて、一つひとつ丁寧に作りたいと思っています。これからの2年間、さらに深い学びができることにワクワクしています!
濱田 珠琉さん
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石を眺め、石を語る至福の時間。
ヒコに入って「石」の魅力にハマりました。僕はダイヤのようなキラキラしたものよりも、半透明でインクルージョン(内包物)があるような個性的な石が好き。全く同じものはどれ一つとしてないところが魅力です。気が遠くなるほど長い時間をかけて地球が育んできた石を、今、自分が手にしているってすごいことですよね。イベントで知り合った宝石ショップの方や、ヒコの「宝石部」のメンバーと石の話をするのもすごく楽しい時間。自分の石のコレクションを見ながら「これで何を作ろうかなあ」と考えるのも幸せです。かなりオタクっぽいですね(笑)。
白井 章豊さん
シューズ・バッグコース
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夢だったスパイク開発を体験!
3年生の産学協同授業のテーマは『今までにない最強のスパイク』。 サッカースパイクを作りたいと思ってヒコに入学した自分にとっては願ってもない課題でした。 自分なりのアイデアを詰め込んで完成させた作品で、 「一番既製品に近いクオリティ」との評価をいただけたのも嬉しかったですね。
大澤 岳瑠さん
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スニーカーと共に広がる自分の世界
高校生の時からスニーカーが大好き。 シンプルな洋服でもスニーカーが派手だと断然おしゃれに見える、 自分を表現できるファッションの要だと思っています。 4月からは最終学年、 今はいろんなモノづくりに興味があります。 靴や鞄に縛られずたくさんの分野に視野を向けて自分の世界を広げていきたいです。
福元 琉征さん
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私ならではの新しいデザインを見つけたい
専門的なことを学べる学校生活はすごく楽しいです。 先生とも気軽に話せる環境なので、 意欲的になればなるほど教えてくれる。 自分から先生に質問しに行く姿勢は大事だなと思いました。目下の課題は型にハマりがちなデザイン。 もっと自由に柔軟に、 でもきちんと履ける。 そんな私にしかできなデザインを探求したいです。
夏目 環さん
ウォッチコース
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学校イベントに参加することで
貴重な経験を積んでいます。入学してからは可能な限り学校イベントには参加するようにしています。今までにスキルアップゼミやセイコーミュージアム所蔵品のリペアプロジェクト、盛岡セイコー工業への研修旅行などに参加しました。先輩たちとの交流もあり、いろいろ教えてもらってとても勉強になりました。今は3月に開催される卒祭で販売する時計のリペア作業に取り組んでいます。実際に使い込まれた時計を修理するのは初めての経験。就職して仕事をするときはこんな感じなのかなと思いながら作業を進めています。なんとか完成させて販売までこぎつけたいですね。
町永澪音さん
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社会人からの再進学。
充実した毎日を過ごしています。大学を卒業して就職した会社の最初のボーナスで機械式時計を購入したのが時計に興味をもったきっかけです。ベルトを変えたりしていたら、自分でもっといじれないかなという思いが強くなり、いろいろ調べるうちに独立時計師の菊野先生の動画を見て自分でもやってみたくなって。30分後にはヒコの体験入学に申し込んでいました(笑)。自分が思う時計の魅力は、工業製品と芸術品のいいとこどりなところ。精密だったりアーティスティックだったり、いろんな側面からアプローチできる、そこから自分らしさを表現できるのが面白いなと思います。
髙井智輝さん
Back number
2023
ジュエリーコース
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「SIGN」~伝~をテーマに制作した展示会のためのブローチで、タイトルは「Presage(予兆・前兆)」。馬車が迎えにくることによって何かが始まるのか、それとも終わるのか。その不安と高揚感をデコラティブに表現した作品です。
大好きな素材を使って、私ならではの世界観を表現したい
いちばんの思い出はやはり、2回目に出場した技能五輪全国大会で金メダルをとれたことですね。2年生で出場した1回目は未知の世界で、先輩もいてまだまだ気楽な気持ちだったのですが、今回は全然違いました。先輩としてのプレッシャーが半端なくて。後輩の技術力を引き上げなきゃいけない、でも自分のトレーニングもしなければいけない。それを乗り越えたことで、自分自身、成長できたと思います。 普段のモノづくりでは、常に「カワイイ」を貫き(笑)、自分の世界観を大事にすることを心がけています。キラキラしたジュエリーが大好きなんですが、金属の硬さを出さずに「ふわっ」と仕上げたい。そのために、磨き過ぎずマットに仕上げるとか、地金の厚みを抑えるなど工夫を凝らしています。そして大事にしているのは、「自分がお金を払っても欲しいと思えるジュエリーを作る」こと。これは1年生のときの担任の先生の言葉なのですが、本当にその通りだな、と。 実は来年の卒業制作のアイデアは既にあり、早く作りたくてうずうずしています! それは貝をメインに使ったティアラ。貝の虹色に輝く「遊色」が上品でかわいらしくて大好きなんです。材質がもろいのでジュエリーの素材としては避けられがちなのですが、私はよく使っていました。その集大成を作ることができるのが今から楽しみです!
市川 ヒカ瑠さん
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夏の展示会のために制作したネックレス。すべてお菓子の箱から制作しています。作品を見てくれる人が 「これはきっとあのお菓子の箱ね」と想像できる、見てもつけても楽しくなるジュエリーです。
「面白そう!」と思ったら、すぐに試作しちゃいます
進路に悩んでいた高3の頃、たまたま渋谷の雑貨屋さんでものすごく自分好みのペンダントを見つけたのがジュエリーを学ぶきっかけでした。私も誰かに感動を与えられるものを作りたい!と。 「とりあえずやってみる」のが信条。ジュエリー制作でも、試作品をめちゃくちゃたくさん作って、そこから選んでいくスタイルです。金属よりも異素材のほうが好き。今はお菓子の箱で作るジュエリーを極めています。お菓子って、食べて幸せ、シェアして幸せなだけじゃなく、パッケージもすごく魅力的だなと気づいて。学内の交流を図るプロジェクト企画では、「お菓子の箱でジュエリーを作ろう」というテーマでワークショップを開催しました。予想以上にたくさんの人が集まって、楽しんでくれてうれしかったですね。自分の「技」を公開するのはちょっぴり抵抗もありましたが、基本「みんながハッピーになればそれでOK」という考え方なので、本当にやって良かったです。 毎日「何か面白いものないかな」と探してる。「これ、ブローチにできそう」などと考えて試作をするのが楽しいです。絵を描くのも好きなのでイラストをインスタで公開したり、動画編集をやってみたり。編み物や手芸も好き。そんなたくさんの「好き」を、自分なりのやり方で発信していけたら幸せですね。これからも挑戦を続けます!
田中 里奈さん
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「遊美(あそび)」というタイトルのブレスレット。「ゆとり」や「空間」に重きを置いて設計される建築物からインスピレーションを得て、「遊び=ゆとり、余裕、空間」と解釈し、その言葉をジュエリーで表現しました。
「誰かのためにジュエリーを作る」ことの喜びを学んだ!
高校時代、モノづくりが趣味だった僕に、女友達が「アクセサリーは作れないの?」と。試しにやってみようと、ネットで作り方を調べて作ってあげたらすごく喜ばれて。お礼は確かドーナツだったかな(笑)。自分の作ったものを誰かが喜んで身につけてくれたのがすごくうれしくて、ジュエリーを本格的に勉強しようと決めました。 小学生の頃から伝統工芸品が大好きで。美術館や博物館にもよく行ったし、刀鍛冶や宮大工などの職人のインタビュー映像をテレビで見て憧れていました。技術を受け継ぎ、磨き上げるカッコよさというか。そんな影響もあり、自分も細部にまでこだわってジュエリーを作っています。表面だけじゃなく、リングの内側やブローチの裏側など、普段見えないところまでキレイに磨いたり形を整えたり。人間と同じで、表面だけ取り繕ってもダメだよなと思うんです。 1年生のとき、滋賀県の真珠店との産学協同課題がありました。実際に販売されるものを作る課題が初めてだったので、すごく気合が入って。最優秀賞に選ばれたのもうれしかったですが、実際に「売れた」と聞いたときはものすごく感動しました。同時に、自分は展示される作品よりも「誰かのために」作るほうが好きなんだと気づきました。いつか自分でデザインから制作、販売までできるブランドをもつのが最終目標です。
福島 大志さん
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2年生の時に制作した作品。バロック期の美しい装飾の額縁と、その中の蛇の絵画がお互いを強調し合うデザインにしました。蛇の鱗は透かして制作することで、身につけた人の服の色や肌の色と調和し、つける度に異なる物語を作り出します。
僕が感じる美しさを、自分自身の手で表現したい
ソウルのデザイン系の高校で初めてジュエリー作りを学んだとき、純粋に楽しい!と思ったんです。始めた瞬間から手がどんどん進むような感覚。ジュエリーを将来の仕事にしようと決めて、本格的に学ぶため来日してヒコに入学しました。 僕が主にモチーフとするのは生物。ヘビのうろこの模様とか光るカメムシとか、それぞれに独特の美しさがある。そういう僕が感じる美しさを自分の手で表現したいというのがモチベーションになっています。作るときは、生物の画像をネットで調べて、どんなテーマにするか、何と組み合わせるかを考えてデザイン画を描きます。ファッションも好きなので、たとえばペンダントであれば洋服と組み合わせたときの見え方なども考えてデザインします。いちばん好きなのは、やはり手を動かして制作している時間。1日1日、手を加えるたびに少しずつ自分の理想とする形に近づいていく、その過程がすごく楽しいですね。作品を作っているときは、毎日ワクワクして「早く学校に行きたい!」と思うほど(笑)。 卒業後はまず企業でジュエリービジネスを学んだ後、ここで出会った友達や韓国の仲間とチームを組んでジュエリーの会社を経営するのが夢。知恵を出し合い、補い合いながら、たくさんの人に「いいね」と言ってもらえるものを生み出していきたいです。
宋 秉奎(ソン ビョンギュ)さん
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3年生の時に自分の「心地いい」を起点にデザインして制作した大理石のブローチ。《いしさしもの》というタイトルで、「噛み合わせ」と「継ぎ」をコンセプトにつくりました。金具そのものもデザインになるようにこだわった作品です。
付属品までふくめてデザインするという、こだわり
大学の建築学科を卒業後、空間デザインの仕事をしていました。でも、進行もコストもシビアな中で多くの人とコミュニケーションをとりつつ……という仕事のしかたが自分に合わないと感じて。自分一人で完結できる、自分の手で何かを生み出せる仕事を探してジュエリーにたどり着きました。 ジュエリー作りは私の性格に合っていると思います。どうしたらもっとキレイに作れるか、工程や道具を考えるのも楽しいですし、何より手を動かして作業に没頭している時間がものすごく気持ちよくて。 私がこだわっているのは、必要な機能それ自体がデザインの一部になるようにデザインすること。例えばピアスのポストやブローチの金具などが、後付けされた付属品のようになっているのがイヤなんです。全くデザインされていないものが付いているって、カッコよくないなあ、と。だから、機能に関わる部分をいかにデザインの一部に見せるかを常に考えています。そういったこだわりを自分の中で明確にできたことは、ヒコで学んでよかったことの一つだと思います。石の研磨などの技術は町の彫金教室では学べないですし、ここまでデザインを突き詰めて考える経験ができたのもこの場があってこそ。卒業後は制作職に就きますが、自分の手で作りたいものを作ることはずっと続けていきたいと思っています。
谷戸 星香さん
シューズ・バッグコース
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有名メーカーの新作を想定したデザイン課題。皆は手書きのデザイン画を提出するなか、自分はあえて3DCGにチャレンジ。記念すべき3DCG初作品です。
最新技術を駆使した 靴づくりに挑みたい
自分はもともと「なんでだろう?」 をとことん追求する性分。 高校でも科学技術に興味があり、電子顕微鏡でサッカーシューズのアッパー構造等を研究していました。 ヒコへ進学したのはスポーツメーカーでの製品開発に携わる仕事に就きたいと思ったから。 大学に進学するよりも、ヒコで靴の基本から学び、いろんな分野の靴を制作した方が近道だと思ったんです。 今は3DCGでの靴のデザインに興味があり、課題以外でも自分で学んだり、 卒業生の会社にインターンとしてお邪魔して勉強させてもらっています。 今年はいよいよ最終学年。 卒業制作の作品は今まで学んだことすべてを詰め込んだ作品をつくろうと計画中です。
大澤 岳瑠さん
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ホイップクリームをテーマに制作。 パターン取りや、型にするときに思った通りにできず、20回ほど繰り返して作ったものなので、思い入れがあります。
大好きなモノづくりを とことん楽しんでいます!
中学・高校・大学と美術系。 これまでいろいろなモノを作ってきて 「デザイナーになりたい」 とは思っていたけれど、 何のデザイナーになるか決めきれなくて。 そんなとき、ふと「カバン作りたいな」 と思ったんです。 何でもやってみたい私には、シューズも学べるしお得じゃん!という気持ちでしたね (笑)。 こだわっているのは「パッと見てキレイ、 近くで見てもキレイ」なものを作ること。 とにかく作ってみて、失敗したらすぐにやり直します。 反省を生かすなら「すぐ」がいちばん。 いつかは自分でバッグのブランドを立ち上げたいですね。 ひとクセあるけど可愛い、 そんなバッグを生み出していきたいです。
つかはら じゅんさん
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理事長に向けて課題で制作したスニーカー。 作品の講評会では「もっともっと派手でもよかった」 と言われました (笑)。いつかリベンジしたいですね!
学ぶほどに靴への興味が高まっています
入学当初は不器用な自分が勉強についていけるかが不安でしたが、 学生思いの先生方のおかげで、 日に日に成長する自分を実感しています。 異素材を使ってブーツを作る課題では、 イケアのショッピングバッグを使用。 理事長先生お気に入りの作品に選ばれたのは嬉しかったですね。 最近では靴を見る時はそのデザインや機能だけなく、デザイナーの意図や制作方法など、 より専門的な視点で見るようになりました。 靴の歴史やカルチャーも知れば知るほど面白くて、ますます興味が高まっています。 4月からは最終学年ですが、可能であればその後もインスティチュートコースで学びたい。もっともっと上を目指したいです。
永江 一斗さん
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ターゲットに向けた靴を作る課題で制作したブーツ。 「長く履ける靴」 というオーダーで、 親指側にガードをつけて補強。木型から制作した初めての一足です。
120点を目指す! 靴を学んで起こった変化
中学・高校生のとき、学ランで過ごした自分が履いていたのはいつもスニーカー。他校のブレザーにローファーというスタイルがかっこよくて憧れて、それが革靴に興味を持ったきっかけです(笑)。 入学して苦労したのはデザインの授業。 革靴やスニーカーをいろいろ見ていたせいか、 自分のなかで 「これがカッコイイ」というカタチが決まっていて、 デザインの幅が狭くなってしまうんです。 今はその固定概念を捨て、 なるべく遊ぶつもりでデザインに臨んでます。最近は向上心が強くなった気がするんです。 及第点ではなくて120点を目指す! 自分の好きなことを学んでいると、 こんなにもやる気が湧くのかと驚いています。
節政 蓮さん
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キンカメムシがモチーフの卒業制作。 ヌメ革を水で濡らして整形すると形状記憶する性質を利用した「絞り」 という技法で、キンカメムシのフォルムを表現しました。
人の心を動かすような 作品を作りたい
1年生のオリジナルバッグを作る課題のときに 「自分の好きなものって何だろう?」と考えて、思い浮かんだのが中学生のに見た「世界一美しい昆虫図鑑」。 それから昆虫モチーフの作品が私の定番になりました。作品を見てもらったときに、 実は「気持ち悪い」 という感想が一番うれしかったりします。 それはきっとリアルに表現できているってことだと思うから (笑)。 産学協同課題では、企業の方が私の作った作品に涙を流して感動してくれて・・・。 作品が人の心動かすってあるんだなと実感しまたね。 卒業後は革製品の制作の仕事に就きます。 お客様に感動してもらえるような商品をお届けできるように頑張ります!
酒巻 凛さん
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ニューメイクラボをきっかけにお話をいただいて制作した、 デサントシューズのアップサイクル作品。 めったにできない体験ができてとても勉強になりました。
チャレンジすることで 新しい世界が広がりました
国内外のブランドから提供された服や雑貨類をアップサイクルして、 衣料品ロスの課題を解決する場として展開する「ニューメイクラボ』。 スニーカーをアップサイクルする企画にクラスメイトと参加してグランプリを受賞しました。 大学で環境関係の勉強をしていたこともあり、 いつかチャレンジできればと思っていたんです。 これをきっかけにアップサイクルの企画の依頼が舞い込んだり、 世界が広がりました。 実はもう1年学校に残って勉強を続けます。環境も大事だけど、 その前に 「履く人に向けた靴を作る」ことと、「作ったモノをどう人に伝えるか」。 この二つをテーマに靴づくりに励みたいと思っています。
牛込 幹也さん
2022
ジュエリーコース
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3年次課題作品の『ブーケブローチ』。自分の好きなお花がモチーフだったので、普段は苦手なデザインも、この課題は楽しく考えられました。パーツや石留めの数も多く、3年間で一番頑張ったと思える作品です。
本物の輝きを放つハイジュエリーに魅せられて
ハイジュエリーの魅力は、天然石をたくさん使うこと。ダイヤモンドのようにキラキラ輝くものばかりではないけれど、それぞれの石に個性があって、その美しさは時間が経っても変わらない。本物な らではのよさがあると感じています。実は私はデザインを考えるのが苦手で(笑)、石の色から決めることが多いんです。この色のこの石を使いたいからモチーフを探そう!というように。印象に残っている課題は、大好きな青い石を使ったブーケブローチ。制作には苦労しましたが、私がイメージするハイジュエリーらしい仕上がりなったので満足しています。2年次、3年次と2回の技能五輪に出場したのは、自分の技術力を上げるため。「制作者になりたい」という思いを実現するためには、今の知識や技術だけで は足りないと思ったんです。実際、時間をかけて仲間と共に訓練を重ねたことで、作業のスピードや精度が格段に上がったと実感しています。おかげで念願の制作職で内定もいただきました。緊張の中で作業する技能五輪の経験があったから、採用の実技試験では全く緊張しなかったほど。これからも技術を磨いて、「この人と仕事をしたい」と思ってもらえるようなプロフェッショナルを目指したいです。
中野 沙紀さん
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一番好きなWAXカービングの技術で制作した作品たち。友人からのオーダーで制作したスカルリングと自主制作した蛇モチーフのリング。一番印象に残っている課題の国際宝飾展に出展したイヤーカフ(右)は、“タコ”をモチーフに耳全体を覆うデザインで制作しました。
あくなき探究心で、オリジナリティ溢れる作品を生み出したい
高校時代は「磨く」ことが好きで。自分の手で金属を磨いてピカピカの輝きを生み出せることに魅力を感じて、次は宝石の研磨を学ぼうとヒコに入学しました。でもヒコに入って、次第に「磨く」よりも「作る」ことに楽しさを見いだすようになりました。ワックスから形を削り出す造形の作業がとても面白くて。ジュエリーに関わる喜びも感じています。はるか古代から人間が作り、装身具として身につけてきたジュエリーに、制作者として携われるなん て、すごいロマンじゃないですか。印象に残っているのは、国際宝飾展出展の課題として企業と連携して作った作品。仕上がりはもちろんですが、試したことのなかった技法をいろいろ取り入れてすごく勉強になったという意味で心に残っています。自分自身、技法への探求 心が強くて、何か見ると「どうやって作るんだろう」と知りたくなるし、新しい技法を学ぶと試してみたくなる。そういう知識欲がすごいです。休日には、自分の好きなデザインで好きなものを作るのが楽しみ。友人からのオーダーなども受けながら自主制作をしています。ゆくゆくは作家として、オリジナルブランドのジュエリーを世に出すことができたらうれしいですね。
松村 大梧さん
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障害者アーティストの絵画からジュエリーを制作するという、企業とのコラボ課題で作ったピアス。絵画の背景を透明にして、鮮やかに描かれたたくさんのりんごの彩りを、お出かけや旅行先での楽しい思い出にプラスしてほしいという想いを表現。
ジュエリーは人が身につけることで初めて存在するアートだと思う
ヒコに入学して一番衝撃を受けたのが、1年生の時にみた3年生のアクセサリーショー。それまでジュエリーはただキレイなもの、美しいものというイメージでしたが、ショーで見たアクセサリーは本当に初 めて見るようなものばかりで、「何をやってもいいんだ!」という自由とワクワク感を感じたのを覚えています。3年生になり、自分たちが主役になった年のアクセサリーショーは、コロナの影響で開催自粛。ショーに憧れていたので悔しい思いもありましたが、改めてどんな表現方法があるかを考え、ショーの代わりにプロモーションビデオを撮影して上映会を開きました。「SDGs」というテーマのもと、私は「食べ物のお葬式」をイメージした 作品でフードロスを表現しました。「どう見せるか」を悩み抜いたことをきっかけに、ジュエリーに対する考え方も形づくられたと思います。ジュエリーが絵画などのアートと違うのは、身につけるものだということ。私が作りたいのは、負担なく、安心して長く身につけられるものなんだと。だから今は「軽さ」と「金属アレルギーを起こしにくい素材」にこだわっています。人が身につけてこそ輝くジュエリーを、今後も作っていきたいです。
小島 春花さん
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株式会社桑山との産学協同課題で、企業の方に選抜していただいた作品。ペンダントは開閉することができ、七宝、洋彫り、フィリグリーやグラニュレーションなど、アドバンスドジェエリーコースならではの伝統技法をふんだんに使って制作しました。
女の子たちの「キレイ」「カワイイ」を表現できるジュエリーを
テーラーをしていた母の影響もあり、私もモノづくりやデザインすることが好きだったんです。なので日本に留学してやりたいことは何かと考えたとき、浮かんだのがジュエリーデザインでした。今はジュエリー作りの楽しさを日々実感しています。これまでの集大成ともいえ るのが、今年の産学協同課題でつくったペンダント。「エモーション」というテーマから、私は「自己愛」をコンセプトにデザインを考えました。周りを見ていると、自分に自信がない人が多い。コロナもあって、のびのびと自分のキレイを表現できないような空気も感じていました。だから、「もっと自分に自信をもって!」というメッセージを込めて、雲の間から太陽が顔を出すデザインを考えたんです。つくりの面でも、七宝やフィリグリーなど、好きな技法をこれでもかと盛り込みました。だ から、展示作品に選ばれたことよりも、自分がこれを作り上げられたことのほうがうれしかったかもしれません。今後は大きな“作品”ではなくて、自分が普段使いできて家族や友人にもプレゼントできるような、身近なものを作りたいですね。卒業後は日本で働いて、いつか遠い未来、ベトナムで自分のブランドやショップを持てたら…と思っています。
グェン ゴック アインさん
シューズ・バッグコース
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企業コラボ課題作品(左)とYKKファスニングアワード入選作品(右)。YKKに出品したスニーカーは、3箇所のベルトで、フィットした履き心地を実現。足のトラブルにアプローチした靴は若者向けのデザインが少ないと考えたことがきっかけで制作しました。
やりたいのは「アート」じゃなく 「デザイン」なんだと気づいた
スポーツショップでアルバイトをしていたとき、自分の勧めた靴をすごく気に入ってくださったお客様に出会ったんです。「デザインもいいし履きやすいから、履いて出かけたくなっちゃうんだ」って。そう思ってもらえるような靴を作りたい!と思ったのが靴作りを学ぶきっかけでした。学ぶうちに、自分は制作よりも企画やデザインをするほうが向いていると気づきました。進むべき道を決定づけてくれたのは、2つの作品。1つめは自主制作してYKKのコンペに出した作品。自分が作りたいものは「アート」 なのか「デザイン」なのかで悩んだんです。靴を通して自己表現したいのか、それとも誰かの感情を動かしたいのか。そして2つめは企業コラボ課題で、ターゲットの要望を掘り下げて納得いくものが作れたとき、自分がやりたいのは「デザイン」なんだとわかりました。ただカッコいいだけじゃなくて、「履きたい!」「履いて何かをしたい!」といった感動 やモチベーションをかき立てるような靴をデザインしたい。自分の中でやりたいことが明確に見えたので、就職活動も迷いなくできました。春からはスニーカーのデザイン職として働きます。誰かの生活に深く関わる、誰かに感動を与えられるような靴を生み出していきたいですね。
宮崎 嵩太朗さん
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2年生のレディースブーツ課題で制作した作品。カウボーイのイメージがあるウエスタンブーツを、普段使いできるようなデザインにしたいと思い、ベーシックなブーツのデザインとミックスさせたのがポイント。
「自分が本当に作りたいもの」が作れるようになった喜び
その日のファッションは靴から決めるほど、靴が好き。服飾系の高校に通っていたこともあり、次は靴作りを学びたいと思ってヒコに入学しました。1年生のうちは、まだ技術に自信がなかったので、「自分でも作れそうな」無難なデザインのものばかり作っていましたが、できることが増えてくるにつれ、デザインの幅も広がりました。最近は自分が本当に作りたいものをデザインしています。大好きなのはヒールの高い靴。バランスをとるのが難しいし、足への負担も考えなければならないので大変ですが、ヒールのある靴はファッション全体を底上げしてくれると思っているので。印象に残っているのは、初めての企業コラボ課題。しかも初めての販売用の商品制作。自分が作りたいものではなく、誰かに「欲しい」と言ってもらえるデザインを考えるため に、友人の意見も聞きました。制作するときも、履いたときに糸がほつれないか気を配るなど、長く履いてもらえることを考えて丁寧に。買っていただいた先輩から「ぱっと見てオシャレでカワイイと思った」と言っていただけたときは感動しました!将来の目標はデザイナー。自分のデザインした靴を誰かに喜んで履いてもらえたらうれしいです。
東 佳乃さん
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ヴィンテージのツールバッグをリプロダクトさせたトートバッグ。アンティークな風合いを出すため、生地を紅茶染めしたり、パラフィン加工するなど、素材からこだわりました。学園祭での販売後も反響が大きく、今後の制作活動を志すきっかけとなった作品。
〝自分らしい〟バッグ作りにこだわり続けたい
サコッシュが欲しいけれど、安くていいものがなかなかない。いっそ自分で作ろうかな?……というのが、僕とバッグ作りとの出会い。それから趣味としてハマって、本格的に学びたくなって上京し、ヒコに入学しました。学ぶうちに、いろんな変化がありました。自分は作るよりもアイデアを出すほうが好きなんだと気づいたり、自分の「型」というか好みが固まっていったり。今はファッションではヴィンテージの古着、なかでもヨーロッパ系のものが好きです。バッグ作りでも、アンティークっぽい風合いを出したり、シンプルなパーツを組み合わせたりして「一点もの」らしい存在感にこだわっています。作り手側としてのバッグの魅力は、デザインできるキャンバスが広いこと。靴や服には決まったサイズがあるけれど、バッグは用途に応じてサイズからデザインできる。2wayなど使い方や組み合わせでさまざまな工夫・提案ができる。それが面白いところかなと思います。卒業後は、好きなブランドで販売の仕事をしながら、自分のバッグ作りも続けていきます。僕の作るものをいいなと思ってくれる人に販売して、ファンを増やしていく。そんなふうに、ずっとバッグに関わっていきたいと思っています。
音野圭佑さん
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ネクタイ生地のハギレを使ったエコバッグケース。昨今、リモートワークやクールビズなど、ビジネスシーンにおけるネクタイの存在感は薄まっています。そんなネクタイ生地を新しいアイテムで発信できないかと思い、制作しました。
学外の方からの評価で自信がつきました
ヒコに入って驚いたのは、先生との距離が近いこと。そして先生たちが学生と対等に話してくれることでした。「僕はこう思うけど、考えて決めるのは君だよ」というスタンスの指導は、受け身の授業に慣れていた私には新鮮でしたね。初めはとにかく手を動かすほうが好きで、デザインは二の次。正直、どう考えていいかわからなかったんです。でも2年のデザイン課題で、考えるのに必要な要素を学び、「デザインはロジカルに考えられるんだ!」と気づいてからは、デザインすることが好きになりました。もともと3年で卒業する予定だった私がインスティチュートコースに進んだきっかけの1つは、企業とのコラボ課題でクラスで一番の評価を受けたこと。そしてもう1つのきっかけは、デザイナーアシスタントのアルバイトをしていた時、業務のチャレンジ企画で描いた私のデザインが商品化されたんです!学外の方からの評価で自信がつき、これはチャンスだと思ってもう1年学ぶことを選択をしま した。インスティチュートコースでの1年間で、商品を作る前の段階に興味を持つようになり、春からはメーカーでマーケティングの仕事に就きます。実際の現場でもどんどん学んでいきたいと思っています。
松田 潮音さん
2021
ジュエリーコース
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すべてにおいて成長できた、技能五輪国際大会
去年の8月にロシアのカザンで開催された技能五輪国際大会に、日本代表として出場しました。本番までの間は、工具を握らない日は1日もないほど徹底的に練習しました。しんどかったですが、好きだからできたんですね。「日の丸を背負う」重みも、生まれて初めて体感しました。貴金属装身具部門の日本代表、かつ選手団として首相官邸を訪問して菅官房長官に挨拶したんですから(笑)。本番での記憶は、実はほとんどないんです。最終的に16名中11位という結果でしたが、確かに成長できた、貴重な経験でした。他の国の代表選手と仲良くなって、人脈も世界に広がりました!
小島 佑太さん
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自分の描いたデザイン画が作品に
ヒコの高校生デザインコンテストに応募して準グランプリを受賞したのが、入学したきっかけです。実作していただいた作品が手元に届いたとき、ものすごくうれしくて。私の描いたデザイン画が形になるって素敵!と思ったんです。とはいえ、授業でデザインをするときには、あれこれ考えすぎてまとまらず苦労することも。でも、それを乗り越えてつくり上げたときの達成感はまさに格別。モノづくりの楽しさを日々実感しています。まだまだ未熟で、人にあげられるようなクオリティのものはつくれないけれど、上手になったら、まず母にリングをつくってプレゼントしたいと思っています。
大山 未歩さん
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PGIとのコラボ企画でたくさんのことを学んだ
デザインするのが好きで、いくつも案を出して、ああでもないこうでもないって悩み抜いて、やっと完成したときはものすごい達成感があります。生まれたデザインを誇りに思える、みたいな。PGI CHINAとのコラボ企画への参加は、めちゃめちゃ苦労した分、得るものも大きかった貴重な経験でした。外国の市場を見ることで世界が広がったし、中国マーケットの大きさにも圧倒されました。デザイン面では、サイズ感や重さなど「身につける」という視点を学べたのが大きかったですね。ジュエリーは、身につけてこそのもの。つける人を思う心を大事にしたいです。
※PGI CHINA(プラチナギルド・インターナショナル チャイナ)とのコラボ企画…中国市場をリサーチしプラチナジュエリーを企画デザインするプロジェクト。応募者28名の中から佐藤さんを含む5名が選ばれた。佐藤 麻央さん
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本当にやりたいことをしたい。その思いで飛び込んだ
大学卒業後3年半勤めた商社を辞めたのは、本当にやりたいことをしたかったから。チャレンジする勇気を大事にしたいと思ったんです。ヒコに入って2年間はあっという間でしたね。自分の知らない技術が山ほどあって、「知りたい」という欲求のままに先生を質問攻めにする日々(笑)。つくるときに心がけているのは、細部にまでこだわって美しく仕上げること。その集大成にもなったブライダルジュエリーの課題では、先生やクラスメイトから「すごい!」と褒められてうれしかったです。好きなジュエリーを学ぼうと決めた自分の選択は、間違っていなかったと確信しています。
内田 舜人さん
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「思いを込める」ジュエリーの魅力を知った
3年生のときに参加したヨーロッパ研修で、ジュエリーに対する見方が変わりました。それまでは、ハイジュエリーに代表されるような「価値の高いもの」というイメージでしたが、ヨーロッパで出会ったコンテンポラリージュエリーに魅了されて、ジュエリーって「自分の思いを込めるもの」なんだ、と。特にオランダでコンテンポラリージュエリー作家のベッパ・ケスラーさんの工房を訪問できたのは大きかったですね。貴金属を使っていないのにすごく美しい作品を見て、心から素敵だなと感じました。それ以来、自分の作風も変わったと思います。
陳 海霙さん
シューズコース
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スニーカーの機能美に魅せられて
小1からサッカーをやっていて、サッカースパイクのカッコよさに憧れていました。進路を考えたとき、「何か1つでいいから、誇れるものを持ちなさい」という両親の教えもあり、自分の大好きな靴を究めよう! とヒコに入学しました。少しでも勉強になればと靴修理のバイトもしています。
僕にとって靴の魅力は、機能美。足を守り支えるという重要な役割を持ちつつ、人の心をつかむデザイン性がある。アディダスのスニーカーの三本ラインにも機能があるって知ったときは感動しました。だから将来は企画開発の仕事をして、これまでにない機能を持った、魅力的な靴を生み出したいですね。細川 悠眞さん
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いつの間にか靴が作れるようになってた!
私にとって靴は、ファッションを左右する重要なもの。自分の好きな靴をつくりたくて、靴作りを学ぼうと決めました。ヒコを選んだのは、パンフレットに「鉛筆の持ち方から学べる」とあったから(笑)。私、すごい不器用なので、基礎から丁寧に教えてくれる学校にしよう、と。実際学んでみると、やっぱり難しいですね。でも、先生が優しく面倒をみてくれるので、何とか成長できています。1年生の最終課題では、これまで学んできたことを全部つぎこみました。木型を抜いたらちゃんと靴になっていて、「私、いつの間にか作れるようになってる!」って感動しましたね。
東 佳乃さん
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自分の作る靴で履く人にパワーを与えたい
以前は別の仕事に就いていましたが、あるとき、本当にやりたいことは何かと考えたら、やっぱり「モノづくり」でした。子供の頃から大のスニーカー好き。初めて買ってもらったプーマのスニーカーはボロボロになるまで履いたし、大人になるとお金を貯めてはスニーカーを買い集めていました。好きな靴は、履くだけで気持ちが上がる。落ち込んだときは、新しいスニーカーを買えるように頑張ろう!という心の支えにもなる。そんな靴を自分の手で作ってみたいと思いヒコに入学しました。今は毎日が充実しています。「全く新しい靴を作りたい」という思いが強いので、素材の加工や色付けなど、あれこれ実験している時間が一番楽しいですね。デザインを考えるときも、趣味や動物、風景など、いろんなものから着想を得て靴に落とし込むようにしています。だから、いつもキョロキョロしてる(笑)。面白そうなものを見つけてストックするようにしています。
将来は靴の開発や企画の仕事ができればと思っています。自分がスニーカーに支えられてきたように、履く人を元気にする靴を作りたい。来年は企業コラボの課題も多くなるので、そこでたくさんのものを吸収したいですね。小林 束さん
バッグコース
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憧れのブランドでデザイナーになります!
小さいころから絵を描くのが大好きでした。高校生の時、ヒコが主催している『高校生デザインコンテスト』に応募したら、私のデザイン画がなんと「サマンサタバサ賞」を受賞! 中学のときサマンサタバサのお財布を使っていたほど大好きなブランドだったので、もううれしくて! これはヒコに入学してバッグを勉強するしかない!って思ったんです(笑)。
学校生活は「楽しい!」の一言! 勉強はもちろん、クラスメイトが本当に面白くて! 留学生も多いので、外国語が飛び交う教室はインターナショナルスクールのようです(笑)。文化や育った環境は違うけど、バッグが好きでここに集まった仲間たち。仲も良いし、すごく刺激を受けます。
卒業後は、なんと憧れのサマンサタバサでデザイナーとして働くことが決まりました! 夢が叶って本当にうれしいです。笹川 里奈さん
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自分の技術で、誰かに感動や喜びを与えたい
韓国でデザイナーとして仕事をしていましたが、「本当にやりたいのは、つくることだ」と気づき、ヒコで学ぼうと決めました。バッグに心惹かれるのは、その独特の存在感。身につけることでファッションを完成させるし、ただ置いておくだけでも美しいもの。そこに魅力を感じました。
卒業後はバッグとシューズの修理の仕事に就きます。「人に感動を与えたい」というのが僕の信条。以前、母親のバッグを修理してあげてとても喜ばれた経験がベースになっていると思います。自分の技術で人を喜ばせることができたら幸せですね柳 志沅さん
2020
ジュエリーコース
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幼少期の私と父を祖父が撮った写真、父が祖父を撮った写真。その2枚の写真を使った卒業制作作品。フィルム写真の粒子をイメージし1つずつ丸く抜き、そのカケラを日光彫の職人だった祖父の作品に丁寧に貼り付けました。
「自分の想いをカタチに」、納得できる作品をつくる日を夢みて
ヒコに入学したときは煌びやかなジュエリーを学ぶハイジュエリー専攻に興味があったという青栁さんだが、1年生のときアートジュエリーのゼミを受講して、一気にその魅力に引きこまれた。「100円ライターでリングを作るというゼミだったんですが、身近なものや、ジュエリーと全く関係ないモノが、こんなにかわいく身に付けることができるんだ!と感動しました。ジュエリーのアーティストのこともたくさん教えてもらって、ますます学びたくなっちゃいました」
2年次から3年制のジュエリークリエーターコース ファッションアートアクセサリー専攻に進んだ青栁さんだが、アートジュエリーの学びは決して楽なものではなかったそう。「作品制作の第一段階のアイデア出しがすごく苦手で…」。皆がどんどん進んでいくのをみると焦りが募るばかり。そんなとき思い出したのは「頭の中で考えてないでとにかく描き出してみろ」という高校の恩師の言葉。「それを実行してとにかく描いてみたら、頭のなかの考えが整理できるようになりました」。今はすっかり身について実践しているそうだ。
自分が納得できる作品を作れるまでには、まだまだだと話す青栁さん。「将来はギャラリー経営にも興味があるんです。素敵なアーティストの作品を展示したり、皆が集まって交流できるスペースだったり、そんな場所を作ってみたいなって。そこに自分の納得できる作品も並べられたら最高ですね」。明るく語る青栁さんの将来が楽しみだ。青栁 寿美江さん
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左が高校生デザインコンテストでグランプリを受賞した幸せの青い鳥をモチーフにしたペンダント。右が周生生とのコラボ課題で最優秀賞を受賞したペアリング。このペアリングは商品化され中国で販売される予定。
コンテスト入賞から、憧れのデザイナーでの就職を実現
「高校生デザインコンテストへの応募が私の人生を大きく変えました」と語る森さん。2000通以上の応募のなかから、森さんの作品がグランプリを受賞したのは高校2年のとき。「学校の課題で取り組んだのですが、ジュエリーのデザインは初体験。まさかグランプリを受賞できるとは夢にも思いませんでした」 高校卒業後は就職を考えていた森さんだが、今回の受賞でジュエリーを学びたい気持ちがふつふつと湧きあがったという。「デザインの仕事をするのが夢だったのですが、高卒だと思うような仕事も無くて…。せっかくみつけたジュエリーという新しい可能性に賭けてみたいと思ったんです」。高校の恩師からの「アーティストが作った作品は自分の子供みたいなもの。それを大事に身に付けてもらえるジュエリーって素晴らしいじゃないか」という言葉も、ヒコ進学への背中を押した。
在学中に印象的だった課題が、香港のジュエリーブランド「周生生」とのコラボ課題。ペアリングデザインのコンペ形式の課題で、森さんの作品が最優秀作品に選ばれたのだ。「高校生デザインコンテストのときと同じ、鳥をモチーフにした作品なんです。入学前と卒業間近にこのような大きな賞を受賞できて、なにか運命的なものを感じましたね(笑)」
卒業後はアクセサリー卸の会社でデザイナーとして働くことが決まっている。「扱っている商品がすごく自分の好みで、第一希望の会社だったんです」。夢を実現した森さんの作品が多くの人の手に渡る日も近いだろう。森 彩華さん
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3年次課題作品と卒業制作作品。オリジナルブランド「Revelueur(レブリュール。英語と仏語の造語で「幻想」+「光」の意味)」をベースに、試作を重ねながら形にしていこうと思っています。
シルバーだけど、細くて繊細。そんなアクセサリーを作りたい
大学を卒業したけれど、本当にやりたいものが見つけられず、たくさん悩んだ末にたどり着いたのがシルバーアクセサリーだったという秋野さん。「シルバーアクセサリーのイメージって、一般的には「重い」「ゴツイ」「強い人がつけてそう(笑)」。でも僕は逆に繊細なデザインのものが好きで。そういう、あまり世にないシルバーアクセサリーを自分の手で作ってみたいと思ったんです」
実際にやってみると、作る作業は単純に楽しかった。最初にデザインを固めてしまわずに、考えながら手を動かすタイプの秋野さんは、自分の頭の中にあるものがだんだん形になっていく過程が面白いと語る。「作ったものが誰かに気に入ってもらえるとすごくうれしい。学園祭での販売経験は自信になったし、勉強にもなりました」
僕にとってシルバーアクセサリーの魅力は、「形」と「光」で表現できること。重厚さだけでなく、繊細さや柔らかさも自在に表現できる。そして、磨くことで輝きを与える。学校ではいろんな伝統技法や金属加工も学びましたが、やっぱり僕はワックスで作るシルバーアクセサリーが好き。観賞用ではなく、普段使いで楽しめて、性別関係なくつけられるような。そんなシルバーアクセサリーブランドを作りたいと考えています」秋野 晃希さん
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圷さんの卒業制作作品。陸と海と空、何処にでも行くことができる乗り物をイメージして制作。どんなことでもあきらめずに挑戦し続けるという意味が込められています。
小島さんの課題作品。熱帯雨林に生い茂るモンステラ。葉の上にある水滴をパヴェで表現し、葉先から今にも落ちそうな雫とともに煌びやかに輝く作品に。
技能五輪に挑んだ日々が、これからの自分たちの糧になる
23歳以下の若手技術者たちが技能を競う「技能五輪全国大会」。2018年度はヒコから5名が出場し、4名が金・銀・銅賞獲得という快挙を遂げた。初参加で見事銅賞に輝いた小島さんは、入学前から技能五輪を目標にしてきたという。「パンフレットで技能五輪に挑む先輩の写真を見て、カッコいい!と思ったので」。一方、3年目の出場で悲願の金賞を獲得したのは圷さんだ。1年目の失敗が悔しくて、以降は「金賞獲得」を照準にチャレンジを続けてきた。「とにかく自分の技術力を上げたいという一心で」練習を重ねてきた結果、本番で最高のパフォーマンスを上げることができたという。
五輪メンバーは、ライバルであると同時に「仲間」。何度も話し合いを重ねながらチーム全員が実力を伸ばしてきた。「圷先輩は精度がダントツに高くて、すごい。たまたま帰る方向が一緒だったので、毎日、帰り道に質問しまくってました(笑)」と小島さん。圷さんも「本番で小島君がすごく調子を上げてきたので、負けられない!って気合が入りました」と言う。技能五輪を通して得られるのは、技術だけでなく、こうした先輩、後輩のつながりだ。年齢制限により、圷さんの国際大会出場権は小島さんにバトンタッチされた。「さらなる特訓の日々がすごく楽しみ」と小島さん。圷さんは制作職として就職し、「技能五輪で培ったものをベースに、もっと技術を磨きたい」と言う。二人の目は既に次のステージを見据えている。圷 志織さん
小島 佑太さん
シューズ・バッグコース
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学生生活の集大成である卒業制作作品。クラシックシューズにスニーカー的デザインと機能性を融合することによって、革靴を敬遠しがちでストリート文化を好む現代の若者たちに新しいスタイルの提案を行いました。
まだ誰も作ったことのない靴を。発想力でパイオニアを目指したい
高校で進路を考え始めて、「何か好きなことを見つけなきゃ」と思っていたとき、スポーツショップで見たナイキのスニーカーに一目惚れ。そこから革靴も含めた靴全般にハマり、この道に進もうと決めました。
ヒコでの毎日は本当に、何もかもが楽しくて。カリキュラムはもちろん、渋谷という刺激的な街も、靴のことを語り合える仲間も、業界に詳しい先生方も、すべてが最高でした。……とはいえ僕は器用なタイプではないので、初めて作った一足はあまりの下手さに絶望しそうになりました(笑)。でも、2足目、3足目と作っていくうちに、少しずつ技術は上がっていく。課題の合間には自主制作も積極的にやっていました。作った革靴がメルカリで2万円で売れたときはうれしかったですね。印象に残っている作品は、ビブラム社との産学協同課題で作った「あぐらシューズ」。ビブラム社のソールを使って新たな可能性を探るというテーマだったのですが、僕はありきたりなものは作りたくなかった。だから側面にソールを接着し、地べたであぐらをかけるシューズをデザインしたんです。最初、周りからは「あぐらなんて、かかなくない?」とか言われましたが(笑)、ありえないと言われるくらいの発想力で勝負したいと思ったんです。結果、デザイン的にも納得いくものが作れて、企業からも高評価をいただきました。これからも新たなものにチャレンジして、パイオニアを目指したいですね。坂林 拓人さん
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伝統工芸の「自在置物」をテーマにした課題作品。2日間ひたすらアイデア出しをする合宿もあり、すごく大変だったけど、コンセプトをカタチで良く表現できていると評価をもらってうれしかったです。
「作りたい」欲求を叶えるためのいろんなメソッドを学べた
モノを作ること、なかでも「縫う」ことが好き。ある日、靴ってどうやって作るんだろう?という好奇心が湧いてきて、学んでみようと。実際やってみると、想像以上に難しかったですね。何より靴は「2つで1足」。全く同じものを2つ作るというのがこんなに大変だとは! パターンも、多少のズレや計算の狂いが大きな失敗につながる。気を配るポイントがたくさんあるんです。でも、1枚の革が、縫い上がって靴の形になる瞬間はワクワクしますね。ヒコに入ってよかったと思うのは、ヨーロッパへの海外研修で工場見学や作家さんのお話を聞いたりできたこと。あと、グループワークができたこと。自分にない発想に出合えたし、作品のクオリティが上がりました。それからもう1つ、プレゼンが上手になったこと! 実は私はプレゼンがすごく苦手で、だからこそ「プレゼンを学べる」ヒコに入ろうと思ったんです。
卒業後は縫製の仕事に就きますが、長い人生、まだ「靴だけ」って決めてはいない。でも作ることはやめたくないし、ヒコでの学びはきっとずっと残っていくはず。これからも「作りたい」という思いを大切にして、想像を形にすることを続けていきたいですね。横田 彩音さん
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レフライトという反射素材を扱っている企業とのコラボ課題で制作したスノーブーツ。さまざまな素材を使っているので、つり込みの時にズレが生じてしわがよってしまったりと、苦戦しました。
自分の作る靴で履く人にパワーを与えたい
以前は別の仕事に就いていましたが、あるとき、本当にやりたいことは何かと考えたら、やっぱり「モノづくり」でした。子供の頃から大のスニーカー好き。初めて買ってもらったプーマのスニーカーはボロボロになるまで履いたし、大人になるとお金を貯めてはスニーカーを買い集めていました。好きな靴は、履くだけで気持ちが上がる。落ち込んだときは、新しいスニーカーを買えるように頑張ろう!という心の支えにもなる。そんな靴を自分の手で作ってみたいと思いヒコに入学しました。今は毎日が充実しています。「全く新しい靴を作りたい」という思いが強いので、素材の加工や色付けなど、あれこれ実験している時間が一番楽しいですね。デザインを考えるときも、趣味や動物、風景など、いろんなものから着想を得て靴に落とし込むようにしています。だから、いつもキョロキョロしてる(笑)。面白そうなものを見つけてストックするようにしています。
将来は靴の開発や企画の仕事ができればと思っています。自分がスニーカーに支えられてきたように、履く人を元気にする靴を作りたい。来年は企業コラボの課題も多くなるので、そこでたくさんのものを吸収したいですね。小林 束さん
コンセプト決めから、デザイン、制作まで初めて一人で行った1年次のオリジナルバッグ課題。「重なり」がコンセプトで、雨が降ったときの地面に反射する街の光の重なりを、模様で表現しました。
デザインコンテスト入賞!憧れのデザイナーを目指して
小さいころにかわいいバッグを特集したテレビ番組を見て「作ってみたい!」と思ったのが好きになったきっかけ。絵を描くのも好きだったのでファッションやデザインなど、とにかくかわいいものに興味があったんです。高校に進学してもその気持ちは変わらず、絵を描くことは続けていました。そんなある日、ヒコが主催している『高校生デザインコンテスト』に応募したら、私のデザイン画がなんと「サマンサタバサ賞」を受賞! 中学のときサマンサタバサのお財布を使っていたほど、大好きなブランドだったのでもううれしくて! これはヒコに入学してバッグを勉強するしかない!って思ったんです(笑)。
学校生活は「楽しい!」の一言! 勉強はもちろん、クラスメイトが本当に面白くて! 留学生も多いので、外国語が飛び交う教室はインターナショナルスクールのようです(笑)。文化や育った環境は違うけど、バッグが好きでここに集まった仲間たち。仲も良いし、すごく刺激を受けます。
2年生の目標は今以上に勉強にも力をいれる! そして 憧れのサマンサタバサのようなかわいいバッグのデザイナーを目指して、就職活動も頑張りたいですね!
笹川 里奈さん
手を入れやすく中のものをすぐに取り出せ使い勝手のいいバッグを提案した卒業制作作品。手を入れる専用のポケットがあることで、「洋服の中に手を入れておきたくなる動作」をバッグに持たせました。
学び始めて知った、バッグを作る楽しさ
父は大阪のバッグメーカーの経営者。小学生の頃から父の作ったカバンを持って登校していました。街で自社のバッグを見かけることもあり、父の仕事に漠然としたあこがれを感じていました。一度は大学に進学しましたが、卒業後、父と話し合って僕もバッグの道へ進むことに。バッグ作りは初めてだったので、毎日が新しいことの連続で刺激的でした。絵が下手なので、入学当初は「デザイン画なんて、描けるようになるのかな」と不安でしたが、ちゃんと教えてもらうと描けるようになるんですね。それでもデザインを考えるときはいつも不安。ものすごく悩むし、先生や友達のアドバイスはどんどん取り入れたくなるから、デザイン確定までにものすごく時間がかかるんです。でもそうやってブラッシュアップしていくことで確実にデザインがよくなるので、最終的に形になったときの達成感は大きいですね。
先日、仕事で上京した父に自作のボディバッグをプレゼントしたんです。特にコメントはなかったですが(笑)、翌日母から「使ってるよ」とLINEで写真が届きました。似合ってるじゃん、と思ってうれしかったですね。ゆくゆくは父の会社を継げるように、現場でスキルを磨いていきたいです。
西元 一成さん
2019
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「人々の生活には多くの分岐点が存在するが、無意識に選択していることも多くある」そんな選択に気づけるようにと、羅針盤をモチーフにデザインし、特技の“洋彫り”を施したリング。
彫りの技術をとことんまで究めたい
伝統技法を学びたいと思いヒコに入学しました。
一番好きな技術は「彫り」です。初めはなかなか上手く彫れず失敗ばかりで、先生に上達法を聞いたら「日々の練習」だと。
ならばと思い、家に持ち帰ったりしてひたすら練習をしました。
先生の技術にはまだまだ追いつかないですが、少しでも成長できているなと思うと達成感を感じます。
伝統技法って敷居が高いと思われがちですが、いつか彫りを施した低価格のオリジナルジュエリーを作るのが夢。
彫りならではの美しさ、技術の粋を多くの人に味わってほしいと思っています。河田 朋樹さん
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タイトルは「糸の宝石」。かつて糸の宝石と呼ばれた“レース”がモチーフの卒業制作で、まるでオーガンジーのレースのように、柔らかく肌が透ける様子を七宝のマット仕上げで表現しました。
「一生をかけてやりたいもの」に出会えた幸せ
高い技術を身につけたくてハイジュエリー専攻を選びました。
精密に石を留めていく作業は緊張の連続。大変な作業ですが、キラキラした完成作品を見ると、「私、頑張ったな」って、すごい達成感があります。
七宝の魅力を知ることができたのも大きかったですね。
特別講師として七宝を教えてくださった先生の作品に魅せられ、先生のもとで働かせてください!と直談判。
思いが叶って、春から働かせていただくことになりました。
20代前半の今、自分が一生かけてやりたいと思えるものに出会えたことを、ものすごく幸せだと思っています。古川 しずかさん
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1年次からつくりためてきたスカルモチーフのシルバーアクセサリー作品。真ん中のネックレスは3年間の集大成として制作した卒業制作。今までの作品よりも繊細で凝縮された表情で制作しました。
あっという間に過ぎた濃密な3年間
ヒコでの3年間は「もう終わり?」っていうほどあっという間に過ぎていきました。
バイトも極力抑えて、家でもひたすら制作作業に打ち込んだこの3年間は濃密でした。
それでも、もっともっと難しい技法や技術に挑戦したかったという思いでいっぱいですね(笑)。
会社を辞めてまで入学したというプレッシャーもプラスに働いて、自ら率先して動ける人間になれたかなという実感があります。
学校で学んだ技術も大切ですが、積極性やコミュニケーション能力などもとても大事なスキル。
内定をもらった会社でも活かしていきたいですね。亀井 悠暉さん
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1年次最終課題ジュエリーコンペティションで制作したネックレス。素敵な人に出会った時の衝撃を、舞いあがる花で表現。人気投票賞2位を獲得し、学生生活で最も印象に残っている作品です。
ジュエリーには、自分自身が表れるのだと思う
ジュエリーを学ぶきっかけは、大学を中退して何となく働いていた私に父が言った「本当にやりたいことをやれ」という言葉でした。
回り道をしましたが、好きなことを思い切り学べている今は本当に楽しいです。
先生にもとても恵まれていて、私の「作りたい」という思いを尊重して真摯に向き合ってくれる。
先日、上京した両親に作品を見せたら、「行かせた甲斐あったな」って涙を流してくれました。
私の名前や顔は知らなくても、作品を見て「これ知ってる」って言われるくらい、いろんな人の印象に残るものをいつか生み出したいです。大城 亜由美さん
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スワロフスキー社との産学協同授業で制作したバングル。クリスタルのカットが表面から美しく見えるよう、アクリルに熱圧着させたのがポイント。美しさと異物感を感じさせる作品に仕上げました。
アートなジュエリーとの出会いに感動
1年生の終わり頃、海外アーティストのワークショップを受けて、「ジュエリーの世界って、こんなにも広いんだ!」と衝撃を受けました。
この世界をもっともっと追究したいという思いでファッションアートアクセサリー専攻へ。
授業ではいつも、最近見た展示や海外の作家さんのことなどを先生が話してくれて、それがものすごく刺激的で、糧になっている。
毎日、1つでも多くのことを吸収したいという気持ちで学校に通っています。
来年の私の目標は「爆発すること」。
小さくまとまりがちな自分の殻を打ち破って、新しい世界を見たいです!日影 かおんさん
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デザイン課題をどうしても実作品に仕上げたいと思い、授業の合間をぬって自主制作したレディースシューズ。ゴスロリのキュートなイメージを、エレガントで上品なデザインに仕上げました。
最高にエレガントなシューズを生み出したい
僕の原点は、高校時代にファッション誌で見たハイヒールの広告。
エレガントさ、繊細さに魅了されて、「こういうものを作りたい!」と強く思ったんです。
その思いは今もブレてないですね。
課題の合間に自分の作りたい靴を作って、「うん、可愛い」って、自己満足しています。
ヒコでの3年間で靴作りの知識と技術が身についたし、好きなものをとことん追究する自分を温かく見守ってもらえたな、と先生方には感謝しています。
卒業後も自分の好きな靴はずっと作り続けたい。
そしてゆくゆくは独立して、自分のスタイルの靴を作れたら…と思っています。櫻井 瞬さん
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「FREITAG」との産学協同授業で制作。釣り好きのシニアに向けて、危険な岩場での足を守る機能、2種類の形状を組み合わせた滑りにくいソール、暗闇でも着脱しやすい構造の新しいアウトドアシューズ。
刺激的な課題と先生方の愛あるサポートで成長
3年生になって、企業とのコラボ課題が増えました。
アイデアを考えるのはものすごく大変ですが、現場の第一線で活躍されている方々と接するのはとても刺激になります。
海外企業とのコラボで、イタリアの社長さんにスカイプでプレゼンをしたのも貴重な体験です。
制作で行き詰まったときなどは、「こうやってみたら?」という先生方のアドバイスで、進む方向性が見えました。
挫折せずにやってこられたのは先生方のおかげです! 靴業界への就職も決まりました。
この3年間で靴への愛も深まったので、これからいろんな靴を履きたいな、とワクワクしています。亀山 知世さん
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1年次最終課題で制作した“夕暮れ時の空色”に染めた革靴だったが、この色の上にこの色を染めたらどんな色になるんだろう?と、研究のために何度も色を染め直し、他の作品制作に生かしている。
靴だけじゃなく「何でも作れる職人」になりたい
企画デザイン職を漠然と目指していましたが、靴作りを学ぶうちに、デザインから制作まで全部自分の手でやりたいと思うようになりました。
靴作りは全ての工程が連続していて、どこか1つでも失敗してしまうと全体の仕上がりに影響する。
だから、気を入れて慎重に取り組んでいます。
この間は、大切な知人のために靴を作りました。
欲しいと言われて、作って、喜んでもらえるのはうれしいですね。
今僕がやりたいのは、靴という枠に留まらないモノづくり。
例えば靴作りの道具とか。究極的にはオーダーに応じて何でも作れる職人になりたいです。髙木 啓史さん
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オーダーメイドバッグの課題作品。ターゲットからのオーダー内容は“革を使ったテニスバッグ”。ラケットやシューズを収納する仕切りと、テニスバッグには見えないシックなデザインがポイント。
納得いくまでこだわり抜くのが自分のスタイル
革に興味を持つようになったきっかけは、ヘルツのバッグでした。デザインや革の質感に惹かれて、あっという間に虜に。
「革職人になりたい」と思いヒコに入学しました。
課題では、やりたいことを詰め込み過ぎたり、こだわり過ぎたりして提出期限に間に合わないこともしばしば(笑)。
「納得のいくもの、しかも独りよがりでないもの」を求めて、毎回かなり悩みながら作っています。
卒業後は憧れのヘルツで働きますが、ヒコの先生方のようなプロの技術、そして想定外のことにも柔軟に対応できる引き出しの多さを身につけたいですね。堀口 翔馬さん
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ブルガリアの民族衣装をモチーフに制作した卒業制作。バッグ全体が赤いスカート、かぶせが色鮮やかな刺繍の入ったエプロンに見立て、形状はワンピースの襟元の形を基にデザインしました。
どんなバッグでも「一から作れる人」を目指して学び続けたい
高校では服飾を学んでいましたが、「一からものを作る」仕事がしたくて、バッグ作りを学ぼうと決めました。
布と違い革を扱う難しさはありますが、形になったときの達成感は大きいですね。
納得いく形になればなるほど、快感です。あまりそうはならないですが(笑)。
私はもともと器用な方じゃないので「向いてないかも」と悩むこともありましたが、クラスメイトの作品に刺激を受けて、自分を鼓舞しながらやってきました。
卒業後は修理の仕事をしながら技術をもっと学びたい。
そして、どんなバッグでも一から作れるようになりたいです。鈴木 唯里さん
2018
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学園祭で販売したパールネックレス。別の作品を制作中、たまたまインクが飛び散った様が美しいと感じ、そこから生まれた作品。
ジュエリーには、自分自身が表れるのだと思う
僕のこだわりは、制作前に徹底的に「リサーチ」をすること。形も素材もデザインも工程も、考えつく限りのものをひたすら試して、普通に100個ぐらい試作をします。そこまでしてこそ、説得力のあるものが生まれると思うんです。あきらめずにリサーチを続けて、「これだ!」というものが生まれる瞬間はうれしいですね。学園祭で完売したネックレスも、そうした試行錯誤から生まれたもの。作品には自分自身が表れると僕は考えているので、買って身につけてくれている人を見ると、自分自身を身につけてもらっているような感動がありました。
濱﨑 飛優さん
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立体的にパヴェ留めを施したリング。エメラルドカットの宝石が割れて、中からまた宝石が飛び出てくるイメージをデザイン。
「技能五輪」で得られた技術力と精神力
いちばん大きな経験は、技能五輪に出場したこと。2年連続で銀賞を獲得しました。技能五輪の練習は、自分との闘い。一緒に練習しているメンバーも本番ではライバルです。そういうピリッとした緊張感の中で、先生につきっきりで指導していただきながら技術力と精神力を高めることができたのが最大の収穫でした。結果は銀賞でしたが、金賞をとった方が年齢制限で今年の世界大会に出られない代わりに、なんと私が出場することに! 就職先企業の看板も背負っての出場となるのでプレッシャーも大きいですが、結果を出せるよう、気合いを入れて臨みます。
※技能五輪 : 23歳以下の青年技術者が技能レベルの日本一を競う競技大会
高野 美咲さん
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学外販売会で販売したピアスで、テーマは「Dark&Romantic」。ヴェルサイユ宮殿をイメージしてデザインした商品。
自作のジュエリーをつけた人と出会うシアワセ
高校卒業後はパティシエをしていましたが、好きなジュエリーを学びたくてヒコに入学。視野を広げていろいろなことにチャレンジしてきました。先日、知人からショップに置くアクセサリーを依頼されてつくったところ、あるイベントでそのアクセサリーをつけた人を発見! つい話しかけてしまいました(笑)。本当に感動して、やっていてよかったと心から思えた瞬間でした。卒業後は制作職に就きます。制作職を選んだのは、「つくっている時間が楽しい」と実感したから。ご飯を食べるのも忘れるくらい没頭して、完成したときの達成感は何とも言えないですね。
津賀尾 智美さん
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ルネサンス期の絵画からデザイン展開をしたゴールドのブローチ。得意な七宝技法を使い、葉の美しい緑色にこだわった作品。
七宝の輝きに魅せられて
とにかくいろいろな技法を学びたくてアドバンスドジュエリーコースを選びました。なかでも好きなのは七宝。赤、青、緑など多彩な色を表現できるのが最大の魅力だと思います。七宝はベースとなる金属との相性も大事なので、作品をつくる前に、金属板にいろんな色を乗せて焼き、テストピースをつくります。そうやって理想の色を見つけていく。そういう試行錯誤が私は好きです。来年は宝石カットの授業が楽しみ。自分でカットした石に学んできた技法を組み合わせたら、もっとオリジナリティのある表現ができるはず! と、今からワクワクしています。。
尾形 あさひさん
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1年次の最終課題で制作したオリジナルパンプス。タイトルは「禅」。“曲線、直線、日本の美”というコンセプトを表現した作品。
家族への感謝の思いを、靴に込めて
靴づくりを学び始めた頃は、その奥の深さにただ驚いて、吸収するのに必死。とにかく知識を身につけようと、学校の図書室に毎日通って靴に関する本を片っ端から読みました。私、結構負けず嫌いなんです。学校の課題でも評価で絶対に一番を取りたい! と、細部まで気を配りながら取り組んでいます。学ばせてもらっている感謝の気持ちを表したくて、家族全員に靴をつくりました。本当に喜んで、大切に履いてくれているのが嬉しいですね。卒業後の仕事は、希望していた婦人靴の企画デザイン。お客様に喜ばれる靴を生み出していきたいと思っています。
安井 紘子さん
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ニューバランスとの産学協同課題で制作。靴底に“ヘビ”の蛇行運動の構造を再現し、蹴り出す力を増強させたランニングシューズ。
スポーツシューズの“未来”をつくる
「スポーツシューズのデザイナーになりたい」という漠然とした想いからヒコに入学。ただモノづくりは未経験だし不器用なので、最初のうちは大変でした。でも、デザインや靴の機能、構造を考えるのはものすごく好き。だからニューバランスとのコラボ課題で1位をとったときはめちゃくちゃ嬉しかったですね。卒業後は、あこがれの企画デザイン職に。スポーツシューズって、機能も出尽くした感があるけれど、それでも一流メーカーは新作を出すし、デザインもどんどんカッコよくなっていく。自分もそういうものを生み出せるデザイナーになりたいと思っています。
山田 佳一朗さん
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一本手の棒屋根かぶせバッグ。実際に使用することを一番に考え、持ち手の構造にこだわり制作。プライベートでも愛用している大切な一品。
「世界でいちばん愛されるカバン」を目指して
革の魅力は、経年変化も味わいになるところだと思います。傷も染みも、すべて使ってきた証だからこそ美しいものだと思うんです。そんな革に魅せられて、独学でレザークラフトをやっていましたが、ヒコでの学びはすべてが新鮮でした。先生方はとにかくすごくて、仕上げの美しさ、革の知識など、まだまだ追いつけない存在です。そんな環境の中、好きなことをとことん学べた充実の2年間でした。卒業後は、質の高い手仕事にこだわる革小物メーカーで職人として働きます。究極の目標は、世界でいちばん愛されるカバンをつくれる職人になること。大きな夢ですけれど。
山崎 洋史さん