例えば、トゥールビヨン部(写真5)のパーツを磨いている人はブリッジ1本に8時間かけるそうです。エメリースティック(紙やすり)、デギュシットストーン(砥石)、ペグウッド(木)とダイヤモンド・パウダーと順を追って使い、仕上げていきます(写真6)。そして、組立ての部門です(写真7)。
ここでは熟練のウォッチメーカーが、ムーブメントの組立てから完品にするまで1人で行っています。説明の最後には、トゥールビヨンの分解図をいただきました。今日案内していただいたブル氏とキルヒャー氏のサイン入りです(写真8)。
この後は、毎年訪問しているフィリップ・デュフォー氏のアトリエに、そして翌日はジャガールクルトの本社工場見学が待っています。
スイスに行ったことで何が変わる? との問いに「一番は、時計と向き合う姿勢が変わると思います」と答えた学生がいました。スイスには何かがあります。この学生の今後が楽しみです。
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写真6 |
ペグウッドでパーツを磨いている |
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写真7 |
複雑時計の組立てを担当している部門。窓の外は自然に囲まれた景色が広がる |
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写真8 |
トゥールビヨン、キャリバー1790の分解図 |
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