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創業当時のキャビノチェ。机の上には
ブルーの液体の入ったフラスコがある |
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写真3 |
ペラルージュの説明を受ける。地板に600個もの真珠模様をいれ装飾する。 |
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写真4 |
ジュネーブシールがつけられた手巻きキャリバー1400。 |
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工場の案内は、広報マネージャーのとにかくおしゃれなブラン氏と、トレーニングセンター所長でもあるイルネー氏がしてくださいました。まずは歴史的なキャビノチェ(注1)を再現した部屋へ(写真2)。 |
注1:18世紀ころの熟練した時計職人をさす。キャビノチェは屋根裏部屋のことで、当時時計の仕事をするには最適の場所とされていた。
創業当時の1755年頃の雰囲気が非常に良く伝わります。作業机の上にブルーの液体(エチレン)が入ったフラスコが置かれています。細かい部分の拡大に使用したらしいのですが、ブルーの液体は、長時間目を使うウォッチメーカーの疲れをやわらげてくれるような、優しい光です。
次は装飾部門の部屋です。時計の大敵であるほこりを工場内に持ち込むのを防ぐため、白衣と靴カバーをつけての完全装備。ここでは、地板にペラルージュ(真珠模様)やコート・ド・ジュネーブ(縞柄模様)をつける加工をしています(写真3)。
ヴァシュロン・コンスタンタンの機械式時計の約25%がジュネーブシール(Vo7を参考)(写真4)を取得していますので、ここの装飾部門はとても重要なセクションです。そして調整部門へ。テンプにヒゲゼンマイを取り付けたりする調速機のセクション(写真5)やアンクルに爪石を組み込む脱進機のセクションを見学。ウォッチメーカーのいるどこの部屋にいっても明るい外光が差しています(写真6)。
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写真 5 |
左はテンプにヒゲゼンマイを組み込んでいるところ。右は組み込まれて完成したもの。テンワにつけられた小さなチラネジもみてください。 |
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