写真4: |
ブレゲ社アトリエ技術者達と一緒にトゥール・ビヨンのトレーニングを受ける。
前にあるのが、ロート氏が借りてきてくれた模型 |
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写真5: |
右はブレゲ社技術責任者のダニエル・ロート氏 |
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中でも、ブレゲ再興の立役者となったダニエル・ロート氏には、直接指導を受けるという栄誉に与っている。
ロート氏は彼にトゥール・ビヨンを教えるために、自らジュラの時計学校まで模型をとりに行ってくださるなど、大変丁寧に教えてくださったそうだ。(写真4、5)あれから年月は経ったが、宅間氏の時計に対する情熱はあの時と変わらない。学校の若手教員からは「あれだけの技術者でありながら、今も新しい知識、技術を勉強している姿はすごい」と尊敬されている。
どうしたら先生のようになれるかと尋ねると
「仕事を学ぶ環境。すぐれた技術者の下で勉強できるかどうか。そして、すべての技術を吸収しようという意欲があるかどうかで決まる」「人間の持っている才能はそうは変わらない。本人がもうちょっと努力して伸ばそうとするかどうか、これが分かれ目かな」宅間三千男は確信に満ちた目で言った。 |