今年も2月9日にWOSTEPメンバーが来日し、試験に使う3種類の時計に不良箇所をつくり込み、十分な準備をして、2月11日、12日、13日と試験を実施しました。初日に理論の試験がありますが、受験生は何も持ち込めず、シャープペン、消しゴム、計算機すべて用意されたものを使います。2日目、3日目は実技の試験となります。パーツを壊したり、失くしたり、時間をオーバーしたら即ペナルティーです。試験が終わると採点に入ります。今年は23名の受験者に対し、8名の採点メンバーとなりました。採点に先立ち、修理した時計が38時間動いていることが要求されます。修理終了して提出した時計がこの時間内に止まってしまったら、即アウトです。幸いに全員動いていました。
最終試験を受けられる条件にもふれておきましょう。3年間で5回の中間テストがありますが、これをクリアしてはじめて最終試験にエントリーできます。時計旋盤で部品をつくることから、ひげぜんまいの調整まで多岐にわたっています。(表1)ひとつでも落とすわけにはいきませんので、緊張の連続です。 |
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試験初日。緊張の面持ちで席につく学生。 |
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試験2日目。実技試験は朝8時よりスタート。 |
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