もう少し、羊皮紙に関連した作品を紹介しよう。写真1は、ドイツの女性作家、Eunmi Chunの作品だ。
これはネックピースで、2本のスティールワイヤーが首にかける部分となる。表層にみえている茶色の何枚もの濃い茶色の小片が豚の皮だ。一番上、右の一番大きい小片にスタンプが押してある。
これは彼女がスーパー等で豚肉をかたまりごと買ってきた時に、たまに押されているスタンプだ。その塊を木の台にのせてディスプレイされているのが写真2だ。
そのスタンプが押されている様子が写真3だ。最初にふれたピッグスキンの背景となっている、白い小さなおせんべいのようなものは、多分豚の腸をかためたものだろう。ソーセージの皮は、この腸が使われている。ピッグスキンの上にのっている針金状のものは人の毛で先をとかしてちぢらせている。その中に入れてあるのは植物の種だ。
このような作品は10年前には考えられもしなかった。まだまだ、ジュエリーは貴金属が中心だったのだ。しかし、作品的なジュエリーの世界は変化、進展してやまない。そんな傾向も紹介したかった。
08/11/22
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