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第55号 「中場信次氏の作品」

前号にて中場氏のペットボトルからの作品を紹介したが、今回はその原型となっているシリーズにも注目したい。

写真1はその様子、つまり彼がペットボトルから作品に仕上げるまでのプロセスがよく見てとれるものだ。形から分かるように、ペットボトルの口から肩にかけて植物のスケッチの線がある。彼は、草原や森の中に入ってその場でいきなりボトルにマジックでスケッチをしていく。帰ってからその形を切り抜いていくのだ。写真1の左右のサイド部分を見ると、すでに切り抜いた形になっている。

写真2はその完成形だ。もちろんこれは写真1のスケッチとは違うものだが、下側がボトルの口で、その上はつわぶき(植物の名前)のような形が切り抜かれ、それに絵の具と接着剤で厚く着色し、葉のミゾをつけ、リアリティを出している。

写真3はその裏側だが、スケッチの跡やボトルネックについているブローチ金具の様が見て取れる。このワイヤーも前回説明したとおり、丸鉄線を角線に加工して使っている。

写真4もこの流れの作品でイヤリングだ。つけ方は耳の外側に引っ掛ける。

写真5(右)は湯沸かし器の部品と聞いているが、そのような「パーツ」としてのイメージから指輪(左)に変身している。地金はアルミであるがそれをヤスリで削り出し、二本の頂点には黄色いガラスビーズがつけてある。


(写真をクリックすると拡大写真がご覧になれます)

08/07/25

 

 

写真3
写真1

写真1
写真2

写真2
写真3 

写真4
写真4

写真4
写真5
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