写真1のような錆びた鉄の輪が道に落ちていて「さて、これでジュエリーを作りましょう」と言ったら皆さんはどんなアイデアが浮かびますか?
結構考えてしまうでしょう。「ハイジュエリーのような高級感を持ち合わせた指輪をデザインしなさい」と言われたら、もっと考えてしまいますね。
その一つの答えが今回紹介するオランダのジュエリー作家、フィリップ・サイエの作品です。
写真2・3・4を見て下さい。
写真2はルビー、写真3はダイヤ、写真4は何種類もの色石と組み合わせたリングです。どれもきちんとした宝石と組み合わせていますね。フィリップもやはりアムステルダムやロンドンの道端でこれらの鉄の輪を拾い、このリングを作ったのです。
ここまで鉄の輪をこなし、リングにするのは大したものです。と同時に、彼は反対の極にある「ゴミ」と「宝石」も扱いようによって同じ価値を持つという事を表現しているのですね。
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06/12/22
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