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第15号 「パプアニューギニアのネックレス」

今回は、パプアニューギニアの水晶のネックレスを紹介します。

なんと言っても、まずはこの迫力を感じて欲しいのです。全体写真が写真1(クリックで拡大します。以下同じ)、拡大写真が写真2です。水晶(ロック・クリスタル)を植物繊維の組紐で結びつけ、ネックレスにしています。全体が黒々としているのも、このネックレスの迫力を増していますね。

私がこれを本校の講師に見せたところ、こういうメールが返ってきました。
「校長はよくインパクトのあるジュエリーを突然見せてくれますが、これは実に効き目があります。つまり、私に猛然とやる気を起こさせるのです。今回もそうでした。私が今持っている水晶の塊りと、カンボジアのシルクの糸とで、俄然ジュエリーを作りたくなったのです」
とても嬉しいメールでした。優れたジュエリーには、見た人の精神(こころ)を動かし、人との交流を生み出す力がありますね。

さて「感動」の後には「疑問」という冷静な感情がやってくるのですが、どうやって石を糸で結びつけているのか、わかりますか? パプアニューギニアの事ですから、天然の樹脂を接着剤として使っているのだと思います。

日本の石器時代でも同じような方法が使われていました。石で作った矢じりを矢に着ける時は、糸で縛り、そこを天然アスファルト(道路の舗装に使われている黒いベトベトしたもの)で接着していました。天然アスファルトは、自然界にも存在しているのです。古代では秋田が産地として有名です。

最後にパプアニューギニアの場所をご紹介します(写真3)。オーストラリアのやや右上に位置するニューギニア島と600あまりの島々からなる国です。オーストラリアに行く時は、ほとんどこの島の上空を通過するので、上空から見ることもできるのですが、自然が豊かで、原始的な生活や習慣、文化の残る本当に美しい島です。

(写真をクリックすると拡大写真がご覧になれます)

04/11/16

写真1

写真2

写真3

 
 

 
 

 
 

 
 
 
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